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照明の選び方 シーンに合わせた必要な明るさと照明の種類

index / このページは、照明の選び方 を紹介しています

照明の選び方 をご紹介しています。最初のステップとしてまず「明るさ」についての情報を整理しましょう。

照明器具を選ぶ際は、必要となる「明るさ」についての基本知識を抑えた上で照明器具を選ぶと 「思ったより暗かった」「眩しすぎる」などの失敗を避けることができます。

次のステップで、空間の広さと生活シーン・用途に適した「明るさ」と「照明器具の種類」を知りましょう。

最後に、より具体的な「電球の種類」「照明器具のデザイン・サイズの選び方」による「明るさ」の違いなど 生活のシーン・部屋に必要な明るさを実現するための知識をご紹介しています。

「部屋の種類・シチュエーション別 必要な明るさ 」 と 「 生活シーンに適した照明の種類 」に加え、明るさ の 上手な増やし方 や 照明を選ぶ際のオススメ ポイントについても ふれていますので 照明の選び方が 気になる方 は 是非 ご覧ください。


step 1「 明るさ 」についての情報を整理しよう

明るさは、電球の「ワット数」で調節できるとざっくりと認識されてる方も多いと思います。 間違いではないのですが、「ワット数」は目安のひとつに過ぎません。
明るさを表す指標には、いくつも種類があります。
生活のLED化が進むにつれて、ルーメン(lm)やルクス(lx)などを目にする機会が増え、 昔ながらの「ワット数」という表現自体が、なじまないものになりつつあります。
明るさを表す指標についての知識を深め失敗のない照明選びをしましょう。

とりあえず ルーメン と ルクス の二つを理解しておけば大丈夫!

ルクス 照度の説明
明るさを表す指標はたくさんありますが、とりあえず「 ルーメン 」「 ルクス 」が何かを知っていれば、大丈夫です。問題なく照明器具選びができます。ほかの難しい知識はとくに必要ありません。

光源からでる光の明るさを表すルーメン ( lm )とは

光源から単位立体角( ある方向 )に放射された光線束の量の単位をルーメンと言います。 簡単に言うと、光源からでる明るさ(人間の眼に光と感じる)の物理量を表しています。

電球などのスペックとして、ルーメンの値が記載されているので、照明器具を選ぶ際の目安にしましょう。

照らされる面の明るさの指標 ルクス ( lx )とは

作業に必要な明るさの値をルクス(lx)( 照度 )といいます。です。 ルクスは、照らされた単位面積あたりの光束の量を表します。 簡単に言うと「光源から光があたって、照らされている面の明るさ」を表す値です。 照度計という計測器で計測できます。

ルクスの値は、光源と照らされる面との距離によって変わります。したがって、製品にルクスの性能表示が 記載されることはありません。


step 2 空間の広さと生活シーン・用途に適した「 明るさ 」と「 照明器具の種類 」

部屋の広さと必要な明るさの目安 ~ 一般的適用畳数の目安 ~

照明の選び方 一般的適用畳数の目安

部屋の広さに適した光の量 ( 光源からの光の量 )の目安

「 一般的適用畳数 」とは、部屋の広さに適した光の量の目安を表しています。以前は、電球のワット数の合計値のみで示していましたが、LED化が進んだ現在は、ルーメンの合計値でも示されています。

電球の数、ワット数とルーメンの値の計算については、別ページで説明していますのでそちらを参照ください。 最も重要なのは、照明器具を選ぶ際は、デザインだけでなく お部屋に あった 十分な明るさを確保することです。一般的適用畳数 の 目安に 従って 適切な照明器具選びをしましょう。

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生活シーン・用途に適した ルクスの目安(照らされている場所の明るさの量)

目安の明るさをチェックし、作業の種類や年齢にあわせて必要な照度を確保しましょう

作業の種類別必要な照度 ( 明るさ ) の目安
  • リビングでの 団らん や 普通の生活 .... 約150 〜 300ルクス
  • 読書 や 作業 .... 約300 ~ 750 ルクス
  • 手芸や裁縫のように目を凝らして行う作業....1000ルクス以上

*子供部屋では、常に100 ~300 ルクス程度の照度を確保する必要があります。 読書や勉強の際には、デスクライトなどを用意し、500 ~ 1000ルクスの照度条件を満たすと良いかと思います。

*65歳以上の方を対象にした場合、推奨ルクスは、約2倍の値になります。


健康のため、生活の場や作業に必要なルクスの目安が「JIS照明基準」、「労働安全衛生法第1条」により定められています。定められた指標にしたがって ルクスの目安の値をクリアするように照明器具を用意すればOKです。

ルクスは、照らされる面と光源の距離によって値が変化します。 照らされる面と光源の距離が、近いほど値が大きくなり、離れるほど小さくなります。 つまり、光源との距離次第なので、照明器具にルクスについての性能表示はありません。

照度計を使ってルクスを計測し、 必要であれば「 光源と作業面との距離を見直す 」「 あらたに光源を増やす 」などの対応をとりましょう。


step 3 生活シーンに適した 電球の選び方

電球によって「 あかりの色味 」と「 モノの色の見え方 」が変わります。

電球の選び方のポイントは5つ

  • 1.あかりの色(色温度)
  • 2.物の色の見え方(演色性)
  • 3.電球の種類
  • 4.口金のサイズ
  • 5.配光方向
1.あかりの色(色温度)
電球の光の色 昼光色 電球色 昼白色

リラックス空間を演出したいなら電球色、仕事や作業の空間には、すっきりとした昼光色(ちゅうこうしょく)。公共の場なら自然光に近いオールマイティーな昼白色( ちゅうはくしょく ) がオススメです。

2.物の色の見え方(演色性)

色は光の反射です。電球から出る光の波長の違いが、物体の色の見え方の違いになります。 自然光に近い物体の色の見え方を演色評価指数Ra で表し、Ra100だと自然光と同じ色の見え方という意味になります。
モノの色の見え方に影響が出てほしくないシーンでは、演色評価指数の高い「 高演色性 」の電球を選びましょう。

3.電球の種類 - 普段よく目にする電球は、大きく分けて3種類 -
一般家庭用 の 電球の種類について

白熱灯電灯機具に使われる電球には、白熱灯、蛍光灯(直管蛍光灯 電球形蛍光灯)とLED電球があります。それぞれの電球の特性を理解して電球を選びましょう。

白熱電球
白熱灯

黄色みを帯びた心地よい温もりのある電球。リラックスする空間向きです。フィラメントの輝きを生かすクリアタイプと柔らかな光のホワイトタイプがあります。

電球形蛍光灯
電球形蛍光灯

白熱灯に比べ、同じ明るさでも約1/4の消費電力、約3〜6倍の寿命でとても経済的です。発光面積が広く、影の少ない平面的な光なのが特徴です。電球色、クール(昼光)色、ナチュラル色があります。

  • 電球色:電球に似た温かみのある雰囲気を演出する光。
  • 昼白(ちゅうはく)色:太陽の光に近い自然な光。
  • 昼光(ちゅうこう)色:清々しく爽快な雰囲気を演出する光。
  • *Hutarinoで取り扱いの電球形蛍光灯はすべて電球色です。
LED電球
LED電球

白熱灯の約40倍( *小型電球タイプは約20倍 )という寿命が魅力的なLED電球。消費電力も電球形蛍光灯を下回りとても経済的。大きさは、白熱ランプに比べてやや小ぶりでスマートな印象。LEDは真下を照らすのに優れた電球です。電球色、クール(昼光)色があります。

  • 電球色:電球に似た温かみのある雰囲気を演出する光。
  • 昼白色:太陽の光に近い自然な光。
  • 昼光色:清々しく爽快な雰囲気を演出する光。

4.口金のサイズ

口金(くちがね)のサイズ
口金( くちがね )は、差し込む部分のことです。

口金(くちがね)とは、電球を差し込むネジのようになっている部分です。一般家庭用の電球にはE17とE26の2種類があります。二つの違いはサイズで、それぞれ直径17mmと直径26mmを表しています。

5.配光の方向

電球の配光方向

一般家庭用の電球には、「 全方向型 」、「 広配光型 」、「 下配光型 」と配光方向が主に3種類あります。

  • 全方向:全体的に光が広がるタイプ。さまざまな照明器具におすすめ。
  • 広配光:広範囲を広く均等に照らすタイプ。ダイニングや玄関など四隅まで明るくしたい場合に。
  • 下配光:下方向を照らすタイプ。手元、足元を照らしたい場合におすすめ。
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step 4 生活シーンに適した照明の選び方

用途・生活のシーンに合わせて選びましょう

主な照明器具の種類は 6種類

一般家庭向けの照明器具は、ペンダントライト、シーリングライト、ブラケットライト、スポットライト、テーブルライト、フロアーライトなどに分類されるものが主になります。

それ以外にも、簡易的に設置できるLEDテープライトなどがあります。


livingの照明の選び方

Living

開放的なリビングには部屋全体を照らせるシーリングライトにフロアライトなどを組み合わせる複数照明がオススメ。明暗に抑揚をつけることで落ち着いたオシャレな演出も楽しめます。

シーリングライト
天井に直に取り付けるタイプのライト。部屋を広く見せることができます。
フロアライト
床に置く移動可能なタイプのライト。部屋の隅や壁などを照らすと部屋にメリハリがでます。
クリップライト
光が欲しい場所に設置するライト。スポットライト的な効果など、工夫しだいで空間演出の幅が広がります。

Dining

diningの照明の選び方

ダイニングには下方向を照らすタイプのペンダントライトをセレクト。食卓をふんわり照らして、美味しくて楽しい食事の時間を。

Kitchen

キッチンの照明の選び方

キッチンにはレールタイプのペンダントライトがオススメ。作業面をしっかり照らせて、横長のアイランドキッチンと相性良。

  • ペンダントライト
  • 天井に直に取り付けるタイプのライト。部分照明として長さを調節することで自分好みの形に。
  • シーリングライト
  • 天井に直に取り付けるタイプのライト。セードの角度を調節することで光を任意の場所に当てることが可能です。

Bed Room

bed roomの照明の選び方

リラックス空間であるベッドルームには、ふんわり優しく部屋を照らせるペンダントライト(上下方向)を。ベッドのサイドにテーブルライトを設置し、明るさが欲しいときもバッチリ。

  • ペンダントライト
  • 上下をまんべんなく照らしてくれるタイプのライト。広い範囲に柔らかな光が届きます。

Library (書斎)

書斎の照明の選び方

読書をしたり、集中して作業をすすめる書斎には、手元の照度を十分確保してくれる組み合わせが求められます。

  • ペンダントライト
  • 天井から吊り下げるタイプのライト。部屋全体を柔らかく照らします。

step 5 部屋に適した天井照明器具のサイズの目安

部屋の大きさにあわせた天井照明器具の最適サイズ

 部屋の対角線の長さの1/8 〜 1/10 のサイズ

部屋の広さに対して、最適な照明器具の大きさは、部屋の対角線の長さの 1/8 〜 1/10 のサイズと言われています。 例えば、6畳の部屋なら対角線の長さは、約4.5 M なので 46cm 〜 57cm くらいのサイズが最適かと思われます。


step 6 生活スタイルに合わせた上手な明るさの増やし方

部屋の明るさ

オススメは「一室複数灯」スタイル

最大 の ポイントは「 適光適所 」

計測機による定量的な数値 と 人間の感覚的な 明るさの感じ方が 一致するとは 限りません。推奨値をクリアするために部屋の中心の光源を大きくしたり、W数をあげるより、 光源の数を増やして全体に照らす方が、計測値で下回っても「より明るく感じる」といった研究報告もあります。

その一方で、部屋全体 の 明るさ を カバーしようと シーリングライト を 大きくすれば、照明器具 の 直下の明るさが 強すぎて 逆に疲れたりストレスに なったりしてしまいますし、目の健康 にも よくありません。また お部屋 の インテリア の バランス も 崩れてしまいかねません。

複灯で部屋全体の 照度の合計値を上げる方と、グレア( 眩しさ )により不快感を感じることなく、より自然に明るさを実感できるかと思います。また、必要に応じて点灯する照明器具の数を調節できるので節電にもなります。

ですので、最も重要なのは、「 複数 の 照明を 組み合わせて 明るさを 確保するという 」というポイント を 抑えることです。

そこに 日照時間 の 推移を 考慮した「 時間の流れ 」のイメージも 加わえ、消灯時のインテリアと点灯時のインテリアコーディネートをイメージしてバランスをとると良いかと思います。考えることは 増えますが、複雑みが増すと、なんだか インテリアの楽しさも増したような 気分になりますね!

まとめ

照明の選び方 シーンに合わせた必要な明るさと照明の種類

いかがでしたでしょうか? 照明の選び方 のポイントは「光源からの光の量(ルーメン)」「照らされる面の明るさ(ルクス)」を部屋の大きさに合わせて確保し、作業の種類や生活のシーンや生活者の年齢に合わせて微調整することです。

まずは、設置する部屋の広さとその広さに適した明るさを確認してみましょう。

照明器具をデザインで選ぶ際は、欲しい照明器具が「どのくらいの明るさを発揮できるか」、「設置する部屋に必要な明るさを確保できているか」を必ず確認して選びましょう。明るさが足りない場合は、「複数灯」で必要な明るさを確保することを検討してみると良いかと思います。

このページが、少しでもみなさまの楽しいインテリアライフの手助けになれば幸いです。ご一読いただき、ありがとうございました。

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