LEDのメリット ・デメリット [ LED 導入前に知っておきたいこと ]

LEDのメリット ・デメリット について 改訂版
目次 / このページで解説していること
LEDのメリット ・デメリット についてお調べですか? LEDの普及が進むにつれて、LEDの価格は当初より低価格に、性能は右肩上りと日々進化しています。このページでは、「蛍光灯の廃止」に伴う「LED化」が加速していく中で、改めてLEDの現在のメリット・デメリットをまとめました。
普通の電球にはないLEDのメリット、そしてLEDの課題について説明していますので、LED導入前の復習になればと思います。
LEDのメリット 8選 [ LEDの優れた点はこれです ]
省エネルギーだけじゃないんです! - LEDの優れた利点! -
LEDのメリット - 生活空間の向上 -
- LED は 省エネルギー経済的にも 地球環境にも 優しい。
- LED 化で交換コストの削減!交換は、5 〜 10年に一度。仕様では 10年持ちます。長寿命なため 取り替えの手間・コストが 削減できます
- LED 化で、毎月の電気代がお得に。消費電力は 一般電球と 比べると 約1/5 ~ 1/7
- LED は、紫外線フリー。LEDの光は 紫外線を 含まないので、展示品の色褪せ や 劣化 を防止することができ、美術館・百貨店などの 展示や陳列に 利用されています。また 虫が集まらないので、自販機 や コンビニなどでも 広く 普及しています。
- LED 自体は、低発熱。
- LED で、光源の小型化など 可能
- LED は、光色 ( 光の色 )の切り替え が 可能
- LED は、iOT家電等 との 親和性が高い
LED電球 の 発光の仕組み は、簡単にいうと LED素子内で プラス と マイナス の 電流が 衝突することによって 発光します。
構造的に、フィラメントがなく、消耗部分が ないので、いわゆる「 電球が切れる 」ということはなく、LEDの構造自体 は、半永久的に 発光 し続ける ことができる 仕組みとなっています。
簡単にいうと、LED素子に電極を流せば発光する仕組みなので、LED発光の調光や光色の変更が容易、iOT家電として 制御しやすい と いった 生活と リンクした 利便性の高さ が 魅力です。
黎明期は、省エネ・節電 に注目が 集まりましたが、現在は、LEDの特性・可能性を 生かした生活の リノベーションに 熱い視線が 注がれています。
「スマートフォンでLED照明を操作」、「LEDテープライトで間接照明を手軽に実現」など、これまでなかった照明の利用法が実現可能になっています。
LEDのデメリットはほぼゼロに。日々進化しています
黎明期に 問題視されたLEDの欠点は 日々 改善されています
過去話題になった LED照明のデメリット
- 初期費用が 高価。
- 配光範囲が 狭い、配光方向が 限れる(そのためLEDに取り替えた際、以前より暗いと感じることがある)。
- LED の光は直進性が強く、配光角が小さい製品を使うと 電球の真下以外は 明るく 照らせない
- 演色性に乏しい。すっきりとしたクールな白い光のみ。場合によっては、寒々しい印象を 与えてしまうため リラックスしたい空間 や 飲食店には 不向き。
- LED の寿命についての誤解。
- 低価格・低品質な粗悪品の横行によるイメージ低下。
- LED 電球は、重量が重い ( 従来の白熱電球 の 約3倍、電球型蛍光灯の1.5倍ほどの 重さになる ケースも )。天井照明器具 の 重量制限に 該当するケースも。
- LED の電装部品 ( 電子回路 ) が湿気に 弱い(LED光源が長寿命でも周りの部品の劣化が進むため)浴室など高温多湿な場所での使用は不向き。
- 調光機能付き電源での 使用での 不具合
- 人感センサー機能付き電源での 使用での不具合
- 低発熱。 寒冷地の屋外での 使用で 凍結の恐れがある ( 光源まわりの雪が溶けない。)
- 熱に弱い。 LED自体は 発熱しないが、電装部分は 非常に 熱を持つので、熱が逃げない「 密閉空間 」、「 断熱材に囲まれた場所 」「 排熱機構がない 」などの環境では故障の恐れがある
世界各国のメーカーが LED電球・LED蛍光灯 の 開発と 製造に 日々 しのぎを 削っています。
当初は、上記のようなデメリット・欠点がありましたが、これまで口コミやレビューで 話題になった点は、各メーカーの 企業努力 により、ほぼ改善されました。ブラッシュアップされたLED製品が次々と展開されています。
しかし、残念ながら 現在のところ、どんな状況にも 対応可能な「 万能型 」はなく、使用状況にあわせて、対応する機能を持つ製品を選ぶ「 オプション型 」スタイルです。
「屋外」「浴室」「密閉空間」「排熱」など、使用環境を 事前に 確認した上で LED製品を 選ぶと良いかと思います。
LEDの改善され、良くなった点
- 市場価格が 落ち着いてきた。
- 配光角の広い商品が発売された。全方向型(配光角は220~350度)、広配光形型(配光角は180度前後)など。
- 光の色合いの バリエーションが 増えた。 昼光色、昼白色、白色、電球色など
- 光色の切り替えが 可能に。 製品によってはリモコンなどで光色の切り替えが可能に
- 人感センサー・調光機対応タイプが発売された
- 密閉器具対応タイプが発売された。 密閉カバーで 覆われた 浴室光源でも 使用可能に
- 断熱材施工器具対応が発売された。 断熱材を 敷き詰められた 天井などの場所 でも使用可能に
- 防水屋外対応タイプが発売された。 屋外でも 使用可能に
LED電球 のご紹介
密閉器具対応 ... 浴室用の照明器具のように、電球を密閉空間の中に設置可能なタイプ
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調光機能付き電源対応タイプ ... 調光機能付きの電源で使えるタイプ。リモコンで調光機能を調節する器具は別途確認が必要
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LEDのデメリット [今後の課題...]
LED化に デメリットは ほぼありません。課題は、市場競争と粗悪な海外輸入品
極端に安価なLED製品・LED電球には注意が必要
海外製LED電球・LED蛍光灯の中には、品質が劣る商品が存在するというのは本当です。海外メーカー品でも品質が確かなモノもありますが、国内であまり知られていない海外製品や極端に安価な製品には注意が必要です。
LEDの長寿命は、半導体やコンデンサーなど多種な機械的テクノロジーの結晶として成り立っています。LEDの発光部は、3〜4万時間(推定値)動作しますが、それ以外の周りの機械的なパーツの寿命は、各メーカーの技術力や品質によります。
排熱機構や各パーツの品質管理が甘ければ、結果としてLED製品の寿命は短くなります。。最悪、照明器具の故障などの問題にも発展するケースもあります。
日本照明工業会が掲げる
「 照明成長戦略 Lighting Vision 2030 」にも書かれているように「 LED製品の普及による製品のボーダーレス化、グローバル化 」にとって、課題は「海外粗悪品を排除する市場監視体制の強化」と「日本の照明のブランド化」です。
世界的に照明市場はLED製品にシフトしていますが、世界経済の中心は欧米から中国・インドに移行し、新興国に牽引される状況で「安価な海外メーカー製LED製品」に日本市場も振り回されている現状です。
価格競争では不利な国内メーカー品でも、その品質の良さでLED製品の市場を安定させてくれると良いのですが...。
一般消費者としても、長い期間お付き合いすることを前提に、 LED化を導入するわけですから 、現状は、国内メーカー品や信頼できる販売店での購入がオススメです。
[ まとめ ] LEDのメリット・デメリット [ LED 導入前に知っておきたいこと ]
LEDの普及は、「 あかり文化の向上と地球環境への貢献 」
いかがでしたでしょうか?LED化普及に向けて改めて LEDのメリットと今後の課題について まとめてみました。
日本照明工業会によるとLEDの普及は、「 あかり文化の向上と地球環境への貢献 」です。確かに経済的にもお得で環境に優しい、尚且つ、生活がより一層便利になるのですから良いことしかないですよね!。
2030年までに、照明器具のストック(流通在庫)100%を目標に一般照明器具をLED化にする流れは始まっています。実際、どうなるかはこれからですが、
「あかりの質向上」による新たな空間価値の創造には期待しています。
とりあえず、LEDを正しく知って賢く備えましょう!

この記事を書いてる人
こんにちは、インテリア好きのELです。照明コンサルタント の 知識を活かして、より良いご提案できるように 日々勉強中です。