[購入前に要チェック] 知っておくべき白熱電球の特徴・メリット・デメリット
フィラメントの美しさを楽しみたいなら「白熱球」
安価で購入しやすく、見た目も綺麗な白熱球の魅力についてご紹介しています。
弊社でお取り扱いのある照明器具のほとんどが「白熱球」、「LED電球」「セット電球なし」の3つのオプションの中からお選びいただけるようになっています。
ただ、電球についてそんなに興味がないし、詳しくなくて、いったいどれを選んで良いのかよくわからないかもしれません。
このページでは、照明器具の電球選びに悩まれている方向けに、照明コンサルタントの資格を持つライターが、そんなあなたにできるだけわかりやすく「白熱球」の特徴・種類・メリット・デメリットについてご紹介しています。
照明器具のセット電球を選ぶ際に参考にしていただければと思います。
それではさっそく見ていきましょう。
![[購入前に要チェック] 知っておくべき白熱電球の特徴・メリット・デメリット](https://hutarino.com/store/wp-content/uploads/2023/08/fluorescent_lamp_01-1.webp)
白熱球の特徴・概要
白熱球の種類
白熱球のメリット・デメリット
白熱球はフィラメントの輝きを楽しめます。
白熱球は電球単体の価格の安さが魅力
白熱電球の特徴について
白熱電球とは、ガラスの中の細い金属線(フィラメント)を設置し、そのフィラメントに電流を流すとフィラメントが白熱して発光する仕組みの電球です。
フィラメントの明かりが美しい昔からある電球です。
弊社で取り扱いのあるインターフォルムの「白熱球セット」の商品の場合、電球を差し込むソケットの数だけ白熱球が付属します。
安価で小さなミニクリプトン球がセットの場合や電球の単価が高いレトロ球がセットの場合は、それぞれのセット価格に反映されています。
白熱球の種類と見本
フィラメントが剥き出しでダイレクトに広がる「クリア球」とぼんやりと電球が明るくなる「ホワイト球」があります。特殊な形状の「レトロ球」や「ミニクリプトン球」「レフ電球」も白熱球に含まれます。
白熱球のメリット・デメリット比較表
白熱球のメリット | 白熱球のデメリット |
電球の単価が安い | 省エネではない |
温かみのある雰囲気を楽しめる | 交換頻度が多い |
白熱球のメリットを詳しく深掘り
白熱球の主なメリットです。
- 明るく暖かい光が得られる
- ひとつあたりの価格が比較的安価
- すぐに点灯する
- 低温でも点灯する
- 調光機能に対応
白熱電球を使うと明るくて暖かい光が得られる
白熱電球は、明るくて暖かい光が得られる電球です。
これは、電球に電気を流してフィラメントが白熱すると赤外線と可視光線を発生させるためです。赤外線は熱として放射されるため、白熱電球から暖かい光が得られます。
白熱電球が発するオレンジ色で温かみのある光は、リラックスできる空間を演出するのに最適なあかりです。
ひとつあたりの価格が比較的安価
白熱電球は、電球ひとつあたりの価格が安価です。
これは、製造技術が確立されていて、原材料が安価なためです。
複数の電球を使用する照明器具の場合でも気兼ねなく使用することができます。また、まとめ買いでお得に購入しやすいケースも多いです。
すぐに点灯する
白熱球は、フィラメントが白熱するまでに時間がかからないためすぐに点灯します。
スイッチオンですぐに100%の明るさになる為、蛍光灯のように照明のオン・オフで待たされるストレスを感じることはほぼありません。
低温でも点灯する
白熱電球は、低温でも点灯します。これは、フィラメントが白熱する際に、赤外線を放出するからです。赤外線は熱として放射されるため、周囲の温度が低い場合でも影響を受けにくいためです。
調光機能に対応可能
白熱電球は、調光機能に対応しています。これは、電球の明るさを調節できるためです。
調光機能がついている部屋では、LED電球が使用できないことが多いので、そういったお部屋では「白熱球」の使用がおすすめです。
(調光機能に対応しているLED電球もあります)
白熱球のデメリットを詳しく深掘り
白熱球の主なデメリットです。
- 電気代が高い
- 寿命が短い
- 発熱量が多い
- 効率が悪い
- 環境に優しくない
電気代が比較的 高い
電球1個につき1時間に約1円
白熱電球の電気代は、消費電力に比例します。
例えば、60ワットの白熱電球は、毎時60ワットの電力を消費します。これは、1時間に約1円の電気代がかかるということを意味します。
ちなみに…LED電球は、電球1個につき1時間に約0.1円
ちなみに、LED電球の消費電力は、毎時6ワットの電力を消費します。これは、1時間に約0.1円の電気代がかかるということを意味します。
比較的 寿命が短い
白熱電球の寿命は、約1,000時間
白熱電球は、使用を続けるとフィラメントが熱によって劣化し、切れてしまいます。フィラメントが切れてしまうともう使用できません。
白熱電球の寿命は、約1,000時間です。これは、1日8時間使用すると、約125日で切れることになります。
毎日長時間使うダイニングなどでは、年間に2、3回電球の交換するイメージです。
白熱球は、振動耐性や衝撃耐性も低い
フィラメントは、長期間の使用による劣化だけでなく、振動や衝撃で切れてしまうこともあります。
発熱量が多く、熱くなります。
白熱電球は、フィラメントが白熱する際に、多くの熱を放射するため、発熱量が多く使用中は熱くなります。
火災に注意
クローゼットなどたくさんの物を収納する場所では、火災に注意が必要です。
クローゼット内のダウンライトのすぐ近くまで燃えやすい物を積み上げた状態にし、長時間点灯させると火災の原因にもなりかねません。
効率が悪い
白熱電球の効率は、約10%
効率とは、電球が消費する電力を光に変換する割合です。白熱電球の効率は約10%です。
消費した電力の10%が光に変換される仕組みとなっています。
LED電球の効率は、約70%
LED電球は、消費した電力の70%が光に変換される仕組みとなっています。
環境に優しくない
白熱電球は、環境に優しくない電球です。これは、フィラメントを製造する際に、多くのCO2を排出するためです。
また、電気代が高い、寿命が短い(交換回数が多い)、発熱量が多い、効率が悪いなど…SDGsの観点からもあまり好ましくなく、LED電球に取って代わられていく傾向にあります。
白熱球とLED電球の特徴・性能を比較してみました
項目 | 白熱電球 | LED電球 |
---|---|---|
明るさ | 明るい | 明るい |
色温度 | 暖色系 | 暖色系、昼白色、昼光色 |
消費電力 | 約60W | 約6W |
寿命 | 約1,000時間 | 約40,000時間 |
発熱量 | 約600W | 約6W |
効率 | 10% | 70% |
環境への影響 | 悪い | 良い |
価格 | 100円前後 〜 | 500円前後 〜 |
調光機能 | 対応 | 対応 |
振動耐性 | 悪い | 良い |
衝撃耐性 | 悪い | 良い |
長寿命化 | できない | できる |
メンテナンス | 要 | 不要 |
リサイクル | 簡単 | 難しい |
白熱電球はこんな人におすすめ
- フィラメントの美しさや雰囲気を楽しみたい
- すぐに使える状態の照明器具が必要
- LED電球は、必要になってから検討したい
フィラメントの輝きの美しさや温かみのある明かりを楽しみたい方におすすめ。
レトロで雰囲気のある部屋作りをしたい方にオススメです。
また、「とりあえず、すぐ使える状態で商品を届けて欲しい。」「高価なLED電球へはあとでも交換できるので最初は白熱球で十分」…
といった理由で選ばれることも多いようです。