室内用テープライトでも防水・防滴・防塵性能をチェックした方が良い理由
テープライトの防水・防滴性能と商品寿命について
このページでは、テープライトの防水・防滴性能と商品寿命についてご紹介しています。
LEDテープライトを貼る場所といえば、目に見えない物陰や低い場所、棚裏などのポジションになるかと思います。
湿気や埃の多い場所に適したLEDテープライトの選び方に迷われる方も多いかと思います。
とりあえず、「防水タイプを買っておけば万全でしょ?」と思われるかもしれませんが、意外な落とし穴があったりもするので「設置場所の環境」に合わせた商品選びの重要性や防塵・防水・防滴の表示について、照明コンサルタントの資格を持つライターが詳しく丁寧にご紹介します。
テープライトが短期間ですぐ故障したり、湿気の多い場所での使用を想定したテープライトの商品選びで迷われている方はこちらのページを是非ご覧ください。
テープライトの寿命が短くなる要因
商品概要に記載の防水表示の意味と見方
商品寿命を短くしないための工夫やアイデア
テープライトの防水・防滴性能について
商品概要に記載の防水表示のIP〇〇という数字は、最初の数字〇が防塵機能表示、後半の数字〇が防水機能表示となっています。
ちなみに、IPとはInternational Protectionコードという2003年に国際電気標準会議(IEC)によって定められた、電気製品の防水・防塵性能を表す規格です。
詳しくはこちらをご確認ください
商品概要に記載の防水表示のIP〇〇表示のIP〇Xという表記の場合は「防塵性能のみ」、IPX〇という表記の場合は「防水・防滴性能」のみです。
(Xは機能なしの意味)
防水・防滴の保護等級は、0 〜 8(X 〜 8)の9等級で数字が大きいほど防水性能が高くなります。
LEDチップは熱に弱く、高温が続くと商品寿命が短くなります。
長寿命で知られるLEDチップ。環境の影響により想定寿命より短くなることが報告されています。 その要因の一つが「熱」による影響です。
ですので、そもそも暑い場所に設置するのもオススメできません。 また、一般的に防水・防滴性能が高い商品ほど密閉コーティングされています。
熱がこもりやすい状態のテープライトを木材に貼ると熱が逃げず温度が高くなり、LEDテープライトの寿命が短くなる恐れがあると言われています。 防水・防滴性能が高いテープライトを木材に貼る場合は排熱に配慮することをオススメします。
テープライトの防水仕様別商品の傾向と対策
防水性能のない商品の特徴や防水性能がついてる商品の特徴です。
防水・防滴加工なしの商品の場合
カバーになるものがないので、LEDチップなどが剥き出しの状態です。 そのため、「放熱性が良い」、「LEDチップの光がダイレクトに広がる」という特徴があります。
クリアドーム加工(表面をエポキシ樹脂で覆っている)タイプ
表面が覆われているため、熱がこもりやすく、木材に直接貼り付けると商品の寿命が短くなる恐れがあります。
木材に貼り付ける場合は、アルミフレームなどの導入を検討するのも良いかと思います。
LEDの光は若干フィルターを通した感じになります。
シリコンチューブ型防水タイプ
シリコンチューブ型防水タイプ(四角いシリコンチューブの中にLEDテープライトを通し防水能力を向上させたタイプ)は、表面が覆われているため、熱がこもりやすく、木材に直接貼り付けると商品の寿命が短くなる恐れがあります。
木材に貼り付ける場合は、排熱性能を向上させるアルミフレームの導入を検討するのも良いかと思います。
LEDの光は若干フィルターを通した感じになります。
*アルミフレームと一体型になった商品もあります。
Pick Up
室内用テープライトでも防水・防滴・防塵性能をチェックした方が良い理由
いかがでしたでしょうか?
テープライトは、防水・防滴性能があがる程、密閉状況になるため、木材に直接貼り付けると熱がこもりやすくなる傾向にあります。その結果として、LEDチップの寿命が短くなる恐れがあります。
湿気や埃のない場所で木材に貼り付ける使用環境なら、むしろ素のテープライトの方が良かったりもします。
いずれにしてもケースbyケースですが、もし短期間で点灯しなくなったという場合は、一度、設置環境を見直してみると良いかと思います。
このページが、みなさまの楽しいインテリアライフのヒントになれば幸いです。ご一読いただきありがとうございました。
出典*イメージ写真の一部はamazon 商品販売元よりお借りしています。